レモンにはちみつ




「よく見えるでしょ?」


確かに、視界を遮るものもなくてコートがすごく近く見える。

ここなら、実和子さんや瀬戸先輩もいてくれるから寂しくないだろうけど…


「でも、いいんですか…?」


やっぱりあたしは部員でも保護者でもない、ただの応援なわけで。

ここにいるのは申し訳ないっていうか…。


「いいよいいよ! ね、瀬戸」


綺麗なポニーテールを揺らして、実和子さんが振り返る。

あたしも、それにつられて振り返る。




…はずだった、のだけれど。