最後の障害は平均台。
もうここまで来ると、藤原翁にとっては子供騙しのようなものだ。
よろめきもふらつきもせず、ヒョヒョイと平均台を渡る。
ようやく追いついてきた後続の選手達も続くが。
「お主らは散々卑怯な手段を使ってきたからのぅ…」
蜘蛛切を鞘のまま振り上げる藤原翁。
「これくらい、悪く思うな!」
平均台を渡り切り、コースに降り立つと同時に、蜘蛛切を地面に振り下ろす!
その強烈な一撃は小規模ながら震動を発生させ、まだ平均台を渡る途中であった選手達を次々と落下させる!
「うむ、役に立ったわい」
コースを走りながら、蜘蛛切を冬月に投げ返す藤原翁。
「かたじけないのぅ。どうじゃ、礼にウチの月姫と『でぇと』でもするか?」
「僕、性別不詳ですきに」
クスクスと笑う冬月。
「じゃったら宜虎の嫁に…」
「いや、せやから性別不詳ですきに…」
もうここまで来ると、藤原翁にとっては子供騙しのようなものだ。
よろめきもふらつきもせず、ヒョヒョイと平均台を渡る。
ようやく追いついてきた後続の選手達も続くが。
「お主らは散々卑怯な手段を使ってきたからのぅ…」
蜘蛛切を鞘のまま振り上げる藤原翁。
「これくらい、悪く思うな!」
平均台を渡り切り、コースに降り立つと同時に、蜘蛛切を地面に振り下ろす!
その強烈な一撃は小規模ながら震動を発生させ、まだ平均台を渡る途中であった選手達を次々と落下させる!
「うむ、役に立ったわい」
コースを走りながら、蜘蛛切を冬月に投げ返す藤原翁。
「かたじけないのぅ。どうじゃ、礼にウチの月姫と『でぇと』でもするか?」
「僕、性別不詳ですきに」
クスクスと笑う冬月。
「じゃったら宜虎の嫁に…」
「いや、せやから性別不詳ですきに…」


