「というかええもん飲んどるじゃないか、わしにも少しくれ」

酒と聞いて嬉しそうに歩み寄る藤原翁。

「あら、よろしいですわよ?洋酒も嗜みますのね?藤原翁」

「酒なら何でも嗜むわい」

嬉しそうに舌なめずりする御大。

「おい爺さん!あんた仮にも教師扱いだろうが!お嬢が酒飲んでるのはいいのか!学生だぞ!」

龍太郎の指摘に。

「あら…」

フフン、と鼻で笑うお嬢様。

「私はもう成人しているもの、お酒くらい許されるのよ?」

「じゃあ留年してんのか?」

龍太郎の失敬な物言いに。

「二宮」

「はっ」

二宮の右ストレートが龍太郎の顔面に炸裂!

「ぐげはっ!」

吹っ飛ぶ龍太郎。

「口を慎みなさい、私はまだピチピチの10代ですわ」

「今成人してるって言ったじゃねぇか…」