『もしもし?』

『もしもし、大地くん?
 遅い時間にゴメンね。
 美琴だけど・・・。』

『どうした?』

『応援団の台詞、中学校の時の紙が
 なかったから書けない。』

あぁ。やっぱり。

『大丈夫。俺が覚えてる範囲書いてみる。
 美琴はパネルを頑張れ。』

『うん。本当にごめんね。
 じゃぁね。』

そういって、電話を切った。

ビックリしたぁ・・・。

でも、電話を切った後に

口元が思わず緩んでしまう。

本当は、パネルじゃなくて

応援団を一緒にしたかったんだけどな。

ダンスのときも俺の隣で

踊って欲しかったし。

でも、俺が決めたからしょうがねぇな。