今日は会えるかな。
占いでは恋愛運はよかったもん。
あたしはドキドキと高鳴る胸を落ち着かせると、ゆっくりと電車に乗り込んだ。
キョロリとあまり混んでいない電車内を見回して、彼の姿を探す。
そして、見つけた。
彼の横顔を。
いつもの制服姿で、いつものように外を見つめている。
私は平然を装い、彼の姿を見ることのできる場所へ移動する。
毎朝、必ず会えると言うわけではない。
車両が違ったり、時間がずれれば会えない。
初めて彼を見たときは『カッコいい人だな』程度にしか見ていなかった。
混んでいたら座れない老人の人に席を譲ったり…
なにより、そんな時に見せる明るい笑顔に惹かれた。
彼の姿を見ることが、
今の私の生き甲斐なのでは?と思ってしまうほどに。
もちろん、彼のことは何も知らない。
名前も、学校も、年齢でさえも。
あまり学校に詳しくない私は、
制服ぐらいではどの学校の生徒かもわからないし…
携帯を意味なく開いて、視線を向ける。
怪しくないように…。
だけど、彼の姿もちゃんと視界へ入れる。
…あ、今、欠伸した。
とか、彼の無意味な観察。
別に話したり出来なくていいの。
こうやって見ているだけでも幸せだから…。
眠そうに目を擦っている姿。
…かわいいな、なんちゃって。
占いでは恋愛運はよかったもん。
あたしはドキドキと高鳴る胸を落ち着かせると、ゆっくりと電車に乗り込んだ。
キョロリとあまり混んでいない電車内を見回して、彼の姿を探す。
そして、見つけた。
彼の横顔を。
いつもの制服姿で、いつものように外を見つめている。
私は平然を装い、彼の姿を見ることのできる場所へ移動する。
毎朝、必ず会えると言うわけではない。
車両が違ったり、時間がずれれば会えない。
初めて彼を見たときは『カッコいい人だな』程度にしか見ていなかった。
混んでいたら座れない老人の人に席を譲ったり…
なにより、そんな時に見せる明るい笑顔に惹かれた。
彼の姿を見ることが、
今の私の生き甲斐なのでは?と思ってしまうほどに。
もちろん、彼のことは何も知らない。
名前も、学校も、年齢でさえも。
あまり学校に詳しくない私は、
制服ぐらいではどの学校の生徒かもわからないし…
携帯を意味なく開いて、視線を向ける。
怪しくないように…。
だけど、彼の姿もちゃんと視界へ入れる。
…あ、今、欠伸した。
とか、彼の無意味な観察。
別に話したり出来なくていいの。
こうやって見ているだけでも幸せだから…。
眠そうに目を擦っている姿。
…かわいいな、なんちゃって。

