「要がその子に出会って1ヶ月後ぐらいに突然姿消しちゃって...。色々聞きまわったら、アメリカに留学したって...。」
翔が困ったように笑いながら言った。
要、可哀想...。
毎日見てた女の子が突然外国行っちゃったら、そりゃあ悲しいよね。
「その子はな...すげぇ可愛いんだ。」
要が突然復活して、嬉しそうに話し始めた。
...少し聞いてあげよう。
「でも全然気取ってなくて...友達が不良に絡まれたら助けて......すごい優しくて勇気のある子なんだ...。」
...さっきと同じような事言ってるし...よっぽど好きなんだ、その子の事。
「...会いてぇなぁ......
黒髪に赤の瞳の女の子に......。」
「!?」

