俺は、何をしているのだろう。 細い脚を押さえつける俺の脚。 冷たい壁の感触。 俺の唇に重なる柔らかい もの 頬についた 結衣の涙…………。 静か教室に結衣の泣き声と俺の息を吐く音が漏れる。 俺は、馬鹿だ。 馬鹿なことをしている、 そう気づくのは遅くはなかった。 ただ結衣から体を離さない俺が居た。 『んっ、…は、るっ』 泣き声と一緒に発せられる結衣の苦しそうで甘い声。 その声が俺の理性を狂わせる。