バタンッ!
「…いっ…たた…」
勢いよく、前に倒れ込んでしまった。
顔を上げた時、後ろからクスクスと笑い声が聞こえた。
「ねえ。
いい加減わざと転んで可愛い子ぶるの、もう止めたら?」
「え…?」
あたしが顔を上げる前に、そう言って2人の女の子はあたしの前にしゃがみ込んだ。
…なんで?
「…そんな方法で可愛い子ぶっても、瞬くんは困るだけだって」
待って、…待ってよ。
何言ってるの?この人。
あたしは別に…
「…別に…あたしわざとしてるワケじゃあ…」
「ウソ」
強い口調ではっきりとそう言われて、あたしの身体はビクッとなった。
「瞬くんが困ってるの、気づいてるんでしょ?」

![[新連載]君への想い、僕らの距離。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.843/img/book/genre1.png)