私は急いで 85ページを開く。 「<その2>!」 ちっちゃな声で聞きとりにくかったけど、 たしかに<その2>って言った。 私は85ページの<その2>を見つけて ホッとした。 「麻衣、ありが――…」 麻衣にお礼を言おうとした時… 「キャーーーー!!!」 突然、 グラウンドから悲鳴が。 「っ!?」 私を含め クラスに居た生徒、先生も驚く。 さっきまで私を怒ってた 国語の先生も、 すぐに教科書をおろし、窓に近づく。 私もグラウンドに目を向けると…