―プルルルルルッ…プルルルルルッ 耳に響く機械音。 私は深呼吸をして 何を話すか、頭の中でもう一度考える。 その時、 『はーい』 懐かしい声が耳にさわる。 「あ!唯子!?」 久しぶりに聞いた声に、 思わずテンションが上がる。 『ほいほーい。夢?どしたん、久しぶり~』 「久しぶり!ごめんね、夜遅くに電話して…」 時刻は夜の10時38分。 どう考えても、迷惑な時間だけど、 やっぱり唯子に相談したかった。