「いーまなーんじ、そーねだいたいねーっと‥‥」 私の年代じゃ知らない人が多いだろうメロディーを一人口ずさみながら、私は携帯のディスプレイ画面を見る。 7時18分。 「そろそろ用意するかなぁ‥」 ぐわっと大きな欠伸をし、伸びをした後、私の体はベッドに名残惜しそうに別れを告げる。 「よっこらせ」 若者らしくないのは、私の特徴。 〝幼なじみのアイツ〟にも、突っ込まれるほどだからな‥ 直そうとは一切思わないけど。