「あれ?朝から来てるなんて珍しいね」 「あぁ? ‥‥あぁ、悠黎(ゆうり)か」 黒髪の繊細な長い髪を、一つで束ねた青年。 天使悠黎。 冷静で物静かで、どこか神秘的な雰囲気の男子生徒だ。 頭も運動も顔も、学年でトップ。 眉目秀麗、文武両道。 生態不明な彼だ。 学校は来たり来なかったりが多い。 だから、朝から来てるなんて珍しかった。 「そういえば、天使くんも髪束ねてる」 「アイツ、髪質良いよな。 女みてぇ」