「よし、じゃあまた諭吉さん集めをするか!」



大きく深呼吸して


…ってちょっと待て



「…お前、…
一体どんな方法で…てかシスターがそんな事していいのか!?」




マリアの腕を掴んで引き止める



「はぁ!?何を言ってるんだ?お前は
神様を信じて金をあげたら願いが叶った。
そんな噂がたてばここの再建だって余裕だ」



自信ありげにいうマリアに俺はため息をつくしかなかった



「あんまこんな事いいたかねーけど…本気で叶う確率なんて…限られて…」


するとマリアは当然とでもいうように



「そんなもの、わたしが叶えればいいじゃないか」



は…?



「お前…人が叶えられる事なんて限られて…」




するとまたも教会の重い扉が開いた




俺はマリアに連れていかえれ大きな十字架の下の
せまい部屋に連れ込まれた



「…わたしは…どうしたらいいのでしょう」



女の子の声だった


しかも少し悲しげな…泣きそう?



マリアは大きな声でまたも神様のふりをし

『何があったのか、わたしに言ってみなさい』