お父さんが…帰ってきてる。 お母さんはお酒を飲まない。 だから、お父さんが飲んだに違いない。 すると奥から、 「未波…帰ってきたのか」 大嫌いなアイツの声がした。 そう、お父さんだ。 私が23時に帰ろうが怒らないんだね。 「…うん」 私は引き気味に返事をして、自分の部屋に入ろうとした。