<あのね、明日慎と話をすることになったんだ。きっと私たち、それで終わっちゃうと思う>

<そうか。お前はそれでいいの? 慎と別れたいの?>

“オレ”の言葉はストレートで、思わず私の指が止まった。

……私、慎と別れたいの?

自問自答するけれど、簡単に答えは出てこない。

<わからないよ>

それだけ返すのが精一杯だった。

返事はすぐに返ってくる。

<お前、『だって仕方ない』とか考えてそうだけど、まだ彼氏のことが好きなら、ちゃんとそれ伝えて、ぶつかってみれば? それで何か変わるんじゃない?>

意外な言葉に私は戸惑った。


だって……


“オレ”は私と慎のことを応援しようとしているの?

“オレ”は私のことを好きって思ってくれてるんじゃないの?


<無理だよ。もう私にはパワー残ってないし>

<強がってると後悔するぞ。そこはパワー絞り出しとけ>


なんでだろう。

“オレ”の言葉がいちいち癇に障る。