……無理。
……顔を合わせるなんて、絶対無理!
翌朝、私は、学校の最寄駅に降り立ったときから、極度の緊張感に襲われていた。
ヤマタロと
どんな顔をして会えばいいのか、
なんて声をかけていいのか、
……さっぱり分からない。
駅には同じ制服を着た学生がたくさんいた。
その中にヤマタロがいるんじゃないかと思っただけで、心臓がバクバクと音を立てる。
<や>
<ま>
<た>
<ロ>
<で>
<ショ>
<?>
昨日私が“オレ”に送ったメールは、それぞれのメールの頭一字をつなげるとそんな言葉になった。
直接聞きたいけど、どうしても聞けなかった質問。
そして、その質問の意味を理解した“オレ”……ヤマタロからの返事は、
<おせーよ、バーカ>
だった。
私は大きなため息をついた。
……どうして、こんなことになっちゃったんだろう。