その日の夜も、いつもの時間に“オレ”からのメールが届いた。

<今日は眠い、すぐ落ちるぞ>


……おいおい。

確かにその通りだとは思うけど、いきなりこれ?


……でも、まぁ、これが“オレ”なんだよね。


私は丁寧に返信した。

<その節は大変お世話になりました……>

<今日、顔が腫れてたな-。やっぱりいっぱい泣いたんだ?>

見たんだ、私の顔。

<うん、まあね。この1ヶ月ためこんでた涙を全部出しつくしちゃった感じ>

<そこまでため込むなよな>

<もう大丈夫だよ、おかげですっきりしました! ありがとうね>


なんだか、会話が楽しかった。

昨日、あんなところを見られちゃって、ものすごく恥ずかしいはずなのに。

そんな自分を受け入れてくれた“オレ”のことを、昨日よりずっと近くに感じられた。