次の日の朝、私は玄関を出た瞬間…
固まった。

「おはよ」

そう言った人はまぎれもなく翔だったから。

『え…おは、よ?』

その曖昧な返事に、翔は頬を緩ませて私の手を握った。
…なんか翔、変わったなぁ。

そう思うようになった。
前まで、超意地悪だったのに!

なぜか手をつないで登校してる私。

『なんで翔がうちにいたの?』
「一緒に登校したかったから♪」
『あ、そ』

♪マークを付けて答えた翔に呆れた私のそっけない答え。

ホントはこんなこと言いたいんじゃないのに…。

と、反省してみるものの。
態度には表れない(笑