「ほら小春、挨拶しなさい?」

その声が聞こえたと思ったら、後ろからヒョコッとでてきた女の子。

「…こんにちは……」


大きなくりくりした瞳に、高い位置で丁寧に結ばれた髪が印象的。

自分の胸が大きく動いたのが分かるほどだった。



それからというもの、僕と小春は仲良くなった。

毎日家の近くで遊んだり、公園に行ったり。


「小春ー」

って僕が呼ぶと、嬉しそうに笑って

「なぁに?」

と、優しく聞き返してくれる…。
そんな子だった。


そんなある日、僕は大きなショックを受けた。