なんでこんな不味いのになっちゃったわけ!? えぇー? なにを間違ったのかな…。 こんなんじゃ翔にあげられないよ…。 『はぁー…』 ため息しかつけない状況に置かれた。 …喜ぶ顔、見たかったなぁ。 結局、お菓子作りはやめた。 『ごめんね…翔』 なんでなにもできない子なの私って。 それなのに彼氏の翔は… 私に勿体ないくらいカッコよくて、優しくて…。 完璧な… 完璧な彼氏なのに。 その日、涙を流して私は寝た。 悔し涙を………。