不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生

「千穂!」
俺は百合子の手を振り切って、千穂の腕を掴もう駆け寄った。

もう少しで届こうとした時に、百合子が俺を追って来た。


強引にでも俺を墜とす気らしい。

顔が般若の面のように引きつっていた。

百合子の両腕が腹部に巻き付く。




それでも俺は千穂を助けようと少しずつ歩み寄った。


でも千穂は俺の差し出した手を拒んだ。

そしてその手を百合子に向けた。


「千穂!?」
百合子が慌てていた。


「磐城君……」

千穂の目に涙が溢れる。


そして……

町田百合子と千穂が屋上から堕ちていった。