不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生

有美はまだ泣いていた。

よっぽど怖い思いをしたのだろう。
顔は蒼白で、体はガタガタと震えていた。


――みずほもきっと……


――みずほもきっとああなった筈だ。

俺はあの日、みずほを助けられなかった事を物凄く後悔していた。


だから有美が助かった事に安堵もしていた。


「先生松尾を頼みます!」
俺が言うと先生は小さくガッツポーズをした。


(――良かった……
ひとまず安心だな)

俺は安堵の気持ちと裏腹に、百合子と対峙しなくてはいけない時が来たと思った。