不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生

百合子が有美の腕を掴んで、柵に押し付けた。

その時、隠れていた先生が飛んで来た。


「先生!?」
千穂が慌てている。

でも一番驚いたのは俺だった。


まさか先生がずっと見守っていてくれたなんて……


(――ごめん先生……
俺てっきり裏切られたと思ってた)


先生は起点を利かせて、鉄製のハシゴで上に登っていたようだった。




百合子は俺を睨み付けていた。


「あんたが……」
百合子はそう言うと、俺の腕を掴んだ。


「いわきみずほと初めから出てたのよね。アンタだって良いって事よ!」
百合子は興奮していた。