不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生

「どうして……どうしてその事を……。もしかして千穂!!」
百合子は千穂を睨み付けていた。

でも千穂頭を振った。


「千穂じゃない。俺はみずほから聞いた……みずほの残したこのコンパクトから聞いた」
俺はコンパクトを開けた。

《死ね》
の文字が又揺らいでいた。


「あっ!?」

百合子は思わず息を飲んだ。


自分の手にしていた、有美の手鏡の
《死ね》
の文字も、きっと揺らいでいるのだろう。


でも百合子は開き直った。


「何時までもぐずぐずしない! さあ立って、松尾有美を落とさなきゃ」

百合子は千穂に命令をしていた。