●74
「おはよう」
朝食の後片づけが終わって、メイは自室の掃除をしていた。
そこに、ハルコが顔を出してくれる。
「おはようございます!」
元気に挨拶を返す。
今日、天気がいいので布団を干そうと思っていた。
ハルコの許可が取れたら、カイトのも干そうと思っているところだったのでちょうどよかった。
「お布団…? 勿論よ」
二つ返事である。
これで、彼に今夜は温かい布団で眠ってもらえるのだ。
おひさまの匂いのする布団で。
それを思うと、メイは楽しくなった。
自分の部屋はそっちのけで、彼の部屋の方へと向かう。
ハルコも一緒に来た。
「それで…昨日の彼のご機嫌はどうだったの?」
毎回、怒鳴られたり睨まれたりしているハルコには、いろいろ気になるところでもあるのだろう。
カイトの部屋に入りながら、そんな風に聞いてくる。
「昨日ですか? 肉じゃがをおかわりしてくれました」
記憶の中で、一番嬉しかったことを口にする。
おいしくないかと思って心配していたけれども、彼はたくさん食べてくれたのだ。
翌朝に残るかと思っていたが、結局2人で綺麗に食べ尽くした。
カイトが『うめーよ』と言ってくれると、本当においしく感じる。
だからメイも、おなかいっぱい食べることが出来たのだ。
「あら…」
ハルコも嬉しいのか、それに笑顔を浮かべてくれる。
「今夜は、何にしようか考えてるんですよ…カレー、確かお好きだったんですよね?」
昨日いろんな情報を彼女から聞いていたので、メイは笑顔で聞いた。
窓辺に近付いて、まず空気の入れ換えをしようと思ったのだ。
が。
その笑顔は、一瞬で凍り付いた。
「おはよう」
朝食の後片づけが終わって、メイは自室の掃除をしていた。
そこに、ハルコが顔を出してくれる。
「おはようございます!」
元気に挨拶を返す。
今日、天気がいいので布団を干そうと思っていた。
ハルコの許可が取れたら、カイトのも干そうと思っているところだったのでちょうどよかった。
「お布団…? 勿論よ」
二つ返事である。
これで、彼に今夜は温かい布団で眠ってもらえるのだ。
おひさまの匂いのする布団で。
それを思うと、メイは楽しくなった。
自分の部屋はそっちのけで、彼の部屋の方へと向かう。
ハルコも一緒に来た。
「それで…昨日の彼のご機嫌はどうだったの?」
毎回、怒鳴られたり睨まれたりしているハルコには、いろいろ気になるところでもあるのだろう。
カイトの部屋に入りながら、そんな風に聞いてくる。
「昨日ですか? 肉じゃがをおかわりしてくれました」
記憶の中で、一番嬉しかったことを口にする。
おいしくないかと思って心配していたけれども、彼はたくさん食べてくれたのだ。
翌朝に残るかと思っていたが、結局2人で綺麗に食べ尽くした。
カイトが『うめーよ』と言ってくれると、本当においしく感じる。
だからメイも、おなかいっぱい食べることが出来たのだ。
「あら…」
ハルコも嬉しいのか、それに笑顔を浮かべてくれる。
「今夜は、何にしようか考えてるんですよ…カレー、確かお好きだったんですよね?」
昨日いろんな情報を彼女から聞いていたので、メイは笑顔で聞いた。
窓辺に近付いて、まず空気の入れ換えをしようと思ったのだ。
が。
その笑顔は、一瞬で凍り付いた。


