「そう。低カロリーな、ぶっかけトマト蕎麦。初めて作ったけど、味見では結構イケた。」 初めて作ったんだ!? でもすごく美味しそう。 「いただきます。」 私は躊躇わずに食べた。 だって、好きな人が作ってくれたものだもん。 「…美味しい!」 あっさりしてて食べやすくて、女の子にウケそうな味だった。 「良かった!蘭子ちゃんの為に作ったからね。」 …何でそういうこと、サラリと言っちゃうんだろう、この子は。 しかも、そんな風に優しく微笑まないでよ! 顔が赤くなってしまうのを感じる。