本当の中村部長は…本当のあなたは…! 「いつも私を助けてくれてた…!本当は優しいって、私は知ってる…っ!英二君はずっとからかってたって言うけど…私にはそう思えない!あなたは本当は優しい人だから…!!」 お願い、伝わって…!! 「私は…あなたが…中村英二という人が、好きなんですーっ!!」 今までこんな大きな声を出したことがないんじゃないか…って位、大きな声で。 全身全霊を込めて叫んだ時。 ――ガチャ… ドアが…開いた。 「…バカ、何恥ずかしいこと叫んでるんだ。…近所迷惑だろ。」