私は渋々返事をしたけど、中村部長は満足そうに微笑んでいた。 次の日から…ずっと。 私が中村部長のお茶を煎れるのが…当たり前になった。 ―― ―――― ―――――― あれ…また中村部長の夢、見ちゃった…? 自分のお茶係にしてしまう程、私のお茶を気に入ってたんだっけ。 “お茶だけは”って失礼な所、昔からだよね。 英二君だって、私のお弁当“食えるもの?”なんて言ってたし。 でも…幸せそうに食べてくれたんだった。 言うことは失礼なくせに、いざという時は優しくて。