「うん…ありがと、美香!気をつけてね?」 「鈴もね、おやすみ!」 駅前で美香とは別れて、私は歩いて帰った。 この道…いつも英二君と歩いてたなぁ…。 なんて、ボーっと歩いてたら。 ――ドン…ッ 人とぶつかってしまった。 「ごめんなさい…っ!」 「いやぁすまんすまん!お、お姉ちゃん美人だね!こんな時間に一人かい?」 ゲッ…よりによって、ぶつかったのが酔っ払いのおっちゃんとは…! って、私も酔ってるんだけど。 軽く会釈だけして逃げよう…と思ったんだけど。