私が戻ってくるのをタカヒロはずっと待っててくれた。

『ただいま。』

タカヒロはそわそわしながら、
『で?』
って聞いてきた。

『気持ち伝えてきたよ。』
『それだけ?』
『それだけ。』
『そっかぁ…よかった。』

タカヒロは安心していた。
私とヒロが元サヤにでもなると思っていたのかな?

ばかだなぁ…そんなのあり得ないのに。
あっても私にはタカヒロいるじゃん。

『タカヒロ。帰ろ!』
そう言って、私はタカヒロと手を繋いだ。

繋ぐのは初めてでタカヒロは照れているように見えた。

伝わったかな?
私の勇気…タカヒロに。