『タカヒロには関係ないじゃん。ほっといてよ。』

私はきつめの口調で言った。

そうしたら、タカヒロからは予想外の言葉が返ってきた。


『関係あるよ。俺、かなの事好きだもん。』


『…はぁ?!何急に言ってるの?だいたい彼女いるでしょ?!』

『別れたよ。お前の事好きなのにつきあい続けたらわるいじゃん。』


突然の事で、私はヒロのことを忘れてしまうくらいタカヒロの言葉で頭はいっぱいになってしまった。

『お試しとかでもいいから、明日返事聞かせてよ』

タカヒロはそう言い捨てて教室を出て行ってしまった。


私は混乱して、友達の由里に話かけられるまで窓際に立ち尽くしていた。