「いえ、彼のようなクチですと、任意同行を拒否されるのがオチでしょう。


話を聞くなら、私が直接赴きます」


「でも、断ってくるんじゃ……」


「メープルが心配していることなら、問題はない。


彼は表向き、ビッグビジネスをやっている人間だ。


自分のことをこういうのもアレだが、僕みたいな有名人を家に入れないわけにはいかなうからな、上流階級の人間として」