――ふわ… 学さんの大きな手があたしの目を覆う。 …温かい…。 って!何で目を覆われてるの…? 「ちょっと待っててな…」 静かに低い声でそう言った学さん。 コクン、と首を縦に振ることしかできなかった。 ガチャリ。ドアノブを回す。 あれ…?学さんカギ開けてないよね? どうして玄関開いてるの? …怖い。 ――バタ…ン… 静かにしまった玄関。 取り残された、外。