その瞳に…
捕まったあたしの体は
なぜか
動けなくなっていた―
そして
あたしに急接近してきた熊谷さんが
「あんただって、やる気、なかったくせに…」
あたしの耳元で、ボソッとそう囁いて
それから
“だろ?”って
意地の悪そうな口角を上げた顔をして
あたしの目を、また捉える。
その、どこか妖艶な熊谷さんの姿に
ドキンと心臓が
跳ねた気がした―…。
インタビューの時
散々、目なんか合ってたのに…
何だか、今度は違う―
……ん?…あれ??
そういえば
何であの時、
やる気、なかったってバレてるのかな??
しかも!
『あんただって』
ってことは、
熊谷さん見てて
『やる気なさそう』って思っちゃった事。
もしかして
バレちゃってる!??
*


