茶色の床…。

白い壁…。



すべてが赤く、赤く染まっている

部屋の中は鉄の臭い


床に倒れている数人の男たち…。



その中に銀…いや赤く染まった
長い髪を揺らし
白い特攻服にところどころ赤く
染まっている服を着ている一人の少女が立っている…



目は色をなくし、遠くを見つめている。



『ユキ…ト…』


少女はそう呟き一粒の涙を流した


「アラン…」


その少女のもとに4人の男が近づいた。

少女はゆっくり振り向き弱く笑った
そして小さな声で


         『さようなら』

 
                  そう言って
その場を立ち去った…