その子は茶髪にピアス、 着ている制服の下には薄い黄色のパーカーを着ていた。 「……え…っ、あ、はい…」 「ちゃんと警備員に連れてって貰ったし、大丈夫だよ」 そう言って、その男の子はにこりと笑った。 (う、わ…、かっこいい人…) 「あ…っ、えっと、 助けてくれてありがとうございます!」 忘れていたお礼を口にするとふいに彼の手が顔に伸びて目尻に触れ、いつの間にか流れていた涙をぐいっと拭った。 「どーいたしまして」 「……っ!」 その瞬間、鼓動がドクンと波打ったのがわかった。