「どうしたの?」 莉子が慌てて聞く。 「先輩、野球部帰っちゃうのに‥ 裕恵が行こうとしないんです!!」 「もぉ‥裕恵ちゃん、行くよ!!」 「せ‥先輩?!」 莉子が裕恵ちゃんを引っ張っていった。 あらあら‥ しばらくして帰ってきた2人は 息切れしていた。 「裕恵、どうだった?!」 「良かったよぉ‥」 裕恵ちゃんは、咲ちゃんに 抱きついて泣き始めた。 何‥どういうこと? 「ちゃんと‥受け取ってくれたよ? ありがとうって言ってくれたし‥ イイ人そうだった!!」 莉子は少し興奮気味‥