「今日、お母さん早く帰ってくる って言ってたから‥ 今日は、帰るね?」 今日はそういう気分じゃない。 返事も聞かずに、歩き出した。 「夏花ー!!」 少しだけ振り向いて答える。 「何ー?」 「いつでも、メール待ってるからー!!」 「分かったーありがと。」 莉子、優しい。 慰めるわけじゃないけど、 突き放しもしない。 それがあたしにちょうどいいって 分かってくれてるんだよね‥ ホント‥莉子には負けるわ。