叶わない『大好き』




また、帰り道。

「ねぇ、夏花ちゃん?
久しぶりに会えたんだから、
もっと喜んでるかと思ってたのに‥
その落ち込みようは何?!」

「だってさぁ‥真実ちゃ〜ん!!」

「何々‥どうしたのさ?」

「あの人の‥‥志望校分かっちゃった。」

「何で〜?知りたかったんでしょ?」

「そりゃ‥知りたかったんだけど‥
複雑な気持ちだったのよ〜」

「よく分かんないけどさ‥
で、どこだったの?」

「◇◇高校だって〜」

「へー‥」

「前期受けないらしいよ。」

「そうなんだ‥もったいないね。」

「だよね‥
あー同じ高校になれないことくらい
分かってたのになぁ‥
こんなにショックだとは〜」