叶わない『大好き』



前の人たちがなかなか終わらない‥
暇になって、キョロキョロしてると‥

「あ‥」
あの人発見!!
最前列に座って待ってるみたい。

「どうしたのー?」

「あの人見つけた♪」

「えー‥やっぱり、夏花ちゃんの
センサーはスゴいね!!」

「ハハ‥そんなことないよ」

「あ、終わったみたい。
いよいよ、登場だねー♪」

「ホントだー‥」
あの人たちも立ち上がって、
ステージの方へ歩いてるし‥

ステージを眺めていると、
あの人が小走りで、
ステージを横切った。

「うわ‥カッコいいー」
これ言ったのは、真実ちゃんね?

「いやいや‥何もしてないし。」
あたしは、軽く突っ込む。

「いやー‥カッコいいよ」

シカトですか。