叶わない『大好き』



‥――――

11時40分か‥
そろそろ行こうかな?

「美來ちゃん、碧ちゃん‥
行ってくるね!!」

「はいはい‥いってらっしゃーい」

「‥っしょと」

階段を上って、2階の体育館へ‥

「あ、真実ちゃーん!!」

「‥夏花ちゃん!!」

「楽しみだねー♪」

何か、これから堂々と見れると思うと
頬が緩む‥

体育館につくと、まだ前の人たちが
発表中‥

この辺でいっかとか思いながら
後ろらへんのイスに座ろうとすると

「夏花ちゃん‥何やってんの?」

「‥え?そんな前行くつもりなの?」

「何言ってんのー
せっかくなんだから、前で見なきゃ
もったいないでしょ?」

「えー‥無理、無理!!」