叶わない『大好き』



返事って、まさか‥


嫌な予感が頭をぐるぐる回る。


‥――有ちゃんは告白した――‥


もう、それしか考えられない。


嫌がる有ちゃんを海彩ちゃんが
あの人の前まで連れてきて‥

少しだけ聞こえたあなたの声。

こんなときは、あなたの声なら

よく聞こえるあたしの耳が憎い。


「じゃあ‥――彼氏‥――」

彼氏。

OKしたんだね?
あの2人付き合うんだ‥

そこに追い討ちをかけるように‥

「カップル誕生〜」

あの人の腕を掴んで、あげさせてる
宇津野さんの言葉。

‥――カップル。