叶わない『大好き』



それ以来、部活があっても
帰るタイミングが一緒になると‥

毎回やられるから慣れたけど。
あの人にもシカトされてるのに(笑

山上は、あたしに何の恨みが
あるの?!って感じ。

自分は彼女もいるらしいから、
幸せなんだろうし‥

そして、そろそろ分かれ道。

またやるんだろうな〜
なんて呑気に考えながら、

後ろをついていった。
‥あれ?聞こえない‥

とうとう飽きたか、
なんて思ってたんだけど‥

「莉子、バイバイ‥」

今日は何か用事があるらしく、
話すことなく、手を振ると‥

「‥え?」

あたしの帰る方向を見ていた
莉子が呟いた。