どうして、あたしに?
だって、長井陵の後ろには
男子がいる。
「夏花、陵と何話してたの〜?」
気づいたら、朝の学活は
終わっててあみちゃんに声を
かけられていた。
「何か、筆箱忘れたからって‥」
「へー。」
「でも、何で後ろの男子に
言わなかったんだろ?」
「夏花に気があるんじゃない?」
「えぇーっ!!それはないって!!」
「てか、思ってたんだけど‥
陵って、みーくんに似てるよね?」
「え‥?」
みーくんと言うのは、
小学校の頃、あたしが好きだった人。
色々あって、辛い恋だった。
「顔じゃなくて‥
なんとなく、雰囲気が?」


