英雄飼育日記。



×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×_×



「おはよーございます!」


「おはよう。いつも早いね」



本日の日課終了。

今日も先輩と話せた。それだけで朝の衝撃が吹っ飛びそうだ。

吹っ飛びそうなだけで、なかなか吹っ飛んではくれないけど。



「………………お前、アイツが好きなの?」

「わっ、市木!? と、風見」


突然現れた声にびくつきながらも振り返る。

そこにいたのは、濃厚メロン・オレ(紙パックジュース)を飲む市木。

そしてこちらをじっと見つめている風見の男2人だった。



「違うよ。武藤先輩は私の憧れ。てかメロンオレってまずそう」

「…………ふーん。まあそういうことにしとく」

「主はメロンオレのチープさを気に入っている、口を出さないでほしい」

「お前が黙れ」



昨日に引き続きひどい扱いを受ける風見。

これで上手くやっていけているのだろうか。やっていけてるから一緒にいるのか。


そして訪れる沈黙。

わーやだ。昨日襲われた相手と過ごす静かな時間ってやだなあ。

ていうか、また襲われるんじゃ。

今度は殺されるんじゃ。



「おい、もう襲わねーから安心しろ」

「え、それ信じていいの?」

「ほれ、詫び」



差し出されたのは、小さな紙で出来た袋。