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「おはよーございます!」
「おはよう。いつも早いね」
本日の日課終了。
今日も先輩と話せた。それだけで朝の衝撃が吹っ飛びそうだ。
吹っ飛びそうなだけで、なかなか吹っ飛んではくれないけど。
「………………お前、アイツが好きなの?」
「わっ、市木!? と、風見」
突然現れた声にびくつきながらも振り返る。
そこにいたのは、濃厚メロン・オレ(紙パックジュース)を飲む市木。
そしてこちらをじっと見つめている風見の男2人だった。
「違うよ。武藤先輩は私の憧れ。てかメロンオレってまずそう」
「…………ふーん。まあそういうことにしとく」
「主はメロンオレのチープさを気に入っている、口を出さないでほしい」
「お前が黙れ」
昨日に引き続きひどい扱いを受ける風見。
これで上手くやっていけているのだろうか。やっていけてるから一緒にいるのか。
そして訪れる沈黙。
わーやだ。昨日襲われた相手と過ごす静かな時間ってやだなあ。
ていうか、また襲われるんじゃ。
今度は殺されるんじゃ。
「おい、もう襲わねーから安心しろ」
「え、それ信じていいの?」
「ほれ、詫び」
差し出されたのは、小さな紙で出来た袋。


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