後夜祭の締めの花火の上がる頃、周りには多くのカップルが出来ていた。

ゆうと君も加わり、四人で花火をみた。


『来年は、好きな人見れたらいいなぁ』

私は呟いた。

『誰かいるの?』

隣にいたソウ君が言った。

『いないけど。そんな人を作りたいなと思ったの』

暑さがまだ残る高校一年9月の夜。

私は好きな人が早く見つけたいと思った。