鬼に愛された女



こほんっと、咳払いをすると、なにやら考えて、意を決したのか、美月に顔を向けた


「美月。……玄二と会っていたのか?」


「はい。それがなにか?」


「な、なにを話していたのだ」


「何って……特には話しておりませんが。神威様、それがどうかなさいましたか?お顔が真っ赤です」


普段ならいつも余裕な顔をしている神威らしくない

どこか挙動不審で、顔なんてあの時の苺のように真っ赤だ


「なにか俺について話していなかったか?」


「いえ。なにもおっしゃってはいません。……神威様?まさかなにか話されては困ることがおありなのですか?」


「そんな、ことは……ない……」


くるりと反転すると、美月を視界から外す