「ふぅ〜。ひとまず片づきましたね」
30人近く集められた子ども達を分けるのは結構大変でした……
「誰もいないのだから……いいよね?」
扇も持たずに縁側にでる月子
はぁ〜、外は涼しいです
すると、くいくいっと着物が動いた
「?……あら、どうしたのですか?」
振り向くと、12、3歳くらいの女の子がいた
「あの、一緒にいてもらえませんか?」
「なにかあったのですか?」
「あたしの部屋は貴族様の娘さんがいて、それで……」
あ、忘れてた!
「すみません。あとで部屋を替えましょうね」
笑って話しかけると、嬉しそうに少女も笑い、月子の隣に腰掛ける
「でも、一緒にいてもかまいませんか?」
「えぇ、構いませんよ?……あなた、お名前は?」
「あ、あたしは紅葉です。今年で12になります」
「わたくしは小槻月子。今年で18です」
それから他愛のない話をして、2人は仲良くなり、紅葉も月子を姉様と呼んだ

