鬼に愛された女



月子は神威の様子を見ていると、顔が熱くなるのがわかった


神威様……


「ありがとうございます」


「どれか気に入ったものがあったか?」


「それが神威様。どの名も素晴らしいですが、わたくしにはもったいない名ばかりです」


「そうでもないぞ?どれもそなたによく似合うと思うぞ。これは俺の一押しだ」


神威は【美月】と書かれた字を指差す


「みつき、と読む。どうだ?気に入ったか?」


「美月……」


「なんだ。気に入らないか」


「いえ、わたくしは好きですよ。この名のこと」

愛おしむように美月の字をなでると、神威が嬉しそうに月子を、美月を抱きしめる