「月子、百鬼とは俺の姓だ。百鬼神威。それが俺の名。……刻印はその家の家紋がつく。だから月と桜は我が家の印だ」
「そうですか。……そういえばわたくしは名を名乗っておりませんのに、なぜ知っておられるのですか?」
「ん〜?何のことかな?」
神威は月子の上半身を起こしてあげると不思議そうに月子を見ている
「神威様!」
「月子って可愛らしい名、だよな」
そうしてわたくしは、神威様に許された時間の中で、彼をどう思っているのか、心の整理をはじめた
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